2007/11/23

Chocolate Paintings in Praga

ベルリンから列車に揺られて4時間半、プラハにやってきた。長年恋焦がれていた人に初めて会う時のような、内心ソワソワした落ち着かない気持ちで向かったものの、実際訪れてみるとパッと見からはそれほど大した感動は覚えない。

確かに、表向きは綺麗な街ではある。旧市街、カレル橋、プラハ城、ちょっとした街角などどれをとっても長い歴史の重みが感じられ、絵になる。1989年に鉄のカーテンが取り除かれるまで共産主義圏に属していた過去を持つだけに、これまで訪れた西欧の都市とはまったく別の雰囲気が感じられる。日本からプラハだけを訪ねたのであればもう少々心揺り動かされたのかもしれないが、3ヵ月以上旅してきた中で、ストックホルムやパリなど所謂表向き「美しい街」を訪ねすぎて美的感覚が鈍ってきているのかもしれない。観光客が溢れ(まあ、自分自身も観光客の一人であるわけだけど・・・と書いて、ストックホルムのユースホステルで知り合った友人の言葉を思い出した。私は観光客なんかじゃない。旅人なんだ。)、何をするにも買うにも観光客価格で支払わされていると何だか急に冷めた気持ちになってしまう。いくらとびっきり美人でも、金をせびられると冷める気持ちになるのと同じなのかどうか・・・男性諸君、いかがでしょう?

ということで、相変わらずガイドブックも持たずあてもなくブラブラ歩き続けていると面白い美術館に出くわした。その名も「Museum of Chocolate Paintings」。チョコレートを使って絵を描き続けている画家Vladomir Cechの作品が展示されている小さな美術館だ。入場料150チェコクロナということで少々高めだけれど、面白そうなので覗いてみることにした。










美術館では、作家の作品展示以外に、カカオ豆やチョコレートと人類との関わりの歴史について学んだり、自らチョコレートで絵を描くこともできるようになっている。 で、私の自慢の作品が・・・













これ。手塚治虫マンガに慣れ親しんで育ってきた人ならば一目瞭然でしょう。 将来プレミアが付く前に購入後希望の方は、タコボウズまで早めにご連絡を。

このほかにも、プラハ市内には小さなアートギャラリーやJazz Club、カフェなども多数あり、またカフカ・ミュージアムなどプラハの深層部を知る上で興味深そうな博物館も多そうだ。明日にはスイス・ルツェルン郊外に向かうことになるので、PCの前でブログを書くのもこれぐらいにして、残り時間を楽しむようにしよう。

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