2008/11/16

About money

I cannot take credit for finding this, but thought the basic message was nice to share with friends...
(Don't know its copy right, but was circulated as a chain mail)

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WITH MONEY YOU CAN

BUY A HOUSE,
BUT NOT A HOME.

WITH MONEY YOU CAN 

BUY A CLOCK,
BUT NOT TIME.

WITH MONEY YOU CAN 

BUY A BED,
BUT NOT SLEEP.

WITH MONEY YOU CAN 

BUY A BOOK, BUT 
NOT KNOWLEDGE.

WITH MONEY YOU CAN 

SEE A DOCTOR, 
BUT NOT GOOD HEALTH.

WITH MONEY YOU CAN 

BUY A POSITION,
BUT NOT RESPECT.

WITH MONEY YOU CAN 

BUY BLOOD,
BUT NOT LIFE.

WITH MONEY YOU CAN 

BUY SEX,
BUT NOT LOVE

2008/09/28

過去30年間で最も珍妙なタイトルの書籍

現在、フリーランサーとして請け負っている仕事の一つに、以前働いていた出版業界(正確には『外資系学術出版業界』という業界でもさらにニッチな市場)の海外ニュースを収集し、要旨を翻訳して毎月一本のニュースに纏めるというものがある。

今日は、そんな中で見つけた2つの記事を紹介。

1.『過去30年間で最も珍妙なタイトルの書籍

英国で、『Greek Rural Postmen and Their Cancellation Numbers 』(ギリシャの田舎の郵便局員と消印)という本の表題が「過去30年出版されてきた書籍の中で最も珍妙なタイトル」という賞に選ばれたらしい。タイトルになっているからには、著者の何らかの意図なり思い入れがあるんだろうけれども、あまり読んでみたいという気はそそられないな。

ちなみに、洒落たタイトルだと個人的に思うのはレイモンド・カーバーの「愛について語る時に僕の語ること」(What We Talk About When We Talk About Love)。昨年、村上春樹がこの本を模して「走ることについて語る時に僕の語ること」という本を出版している。25年のランナー暦をもつ村上春樹が「走る」という行為を軸に自分について語った初のメモワールとして、ランナーだけでなく春樹ファンにも必読の書。

2.『死ぬまでに読んではならない10の書籍
まあ、本の選び方と評価については賛否両論あると思うけれど、批評の書き方が軽快で面白い。いわゆる「古典もの」を殆ど読むことなく35年間を過ごしてしまい、多少の後ろめたさを感じている者にはこのリストは慰めだ。


追記:去年の9月28日は、ギリシャのぼったくり島、ミコノス島。疲れがきたのか、熱っぽくて、1日中部屋でゴロゴロしていた。

2008/09/26

『ランチタイムは0分です』

今日、帰りの電車の中で恐ろしい広告をみた。

『右手にマウス。
左手におにぎり。
ランチタイムは0分です。』

右の写真(ちょっとぼけてるけれど)を見ての通り、これはおにぎりの広告。大手コンビニチェーンL社によるものだ。

おにぎりは、手軽に仕事(とは限らないかもしれないけれど)しながらでも食べられますよ―広告が伝えたいことは、要はそういうことだろう。この広告を一瞥してゾッと感じたのは私だけなのか。 これを見て、皆さんは何を感じられるだろうか・・・。

誤解を招かないようにいっておくと、私はおにぎりが大好きだし、おにぎり自身に非はない。(あたりまえのことだけど。) そういえば、映画『かもめ食堂』では小林聡美がヘルシンキに小さな日本食のお店を開いてせっせとおにぎりを握っていたっけ。おにぎりだって立派な日本食。シンプルで簡単そうに見えて、実は美味しく握るのは力加減が中々難しく、奥が深い。もっと世界にアピールして「Sushi、Tempura、Teriyaki、Edamane」の次ぐらいに挙げてやってもいいじゃないか、そんな気さえする。(実際、私も世界旅行中に何度かおにぎり作ったなあ。あ、もちろん、お好み焼き伝道師としては、庶民の味「お好み焼き」も忘れちゃあいけない。)

ともかく、わたしがゾッとしたのは「ランチタイムが0分」という部分。日本はまだこういうことが良しとされる社会なのか。戦後、家族や友人など愛する人達との語らいや食事の時間など、人間らしい生活を犠牲にして景気拡大や経済効率を追い求め続けてきたつけが今の疲弊した日本社会そのものだということがわかっていれば、「ランチタイムが0分→便利でいい」なんて思考回路にはならないはずだ。食が生命の基本であることはいうまでもない。そして食べるという行為を通して喜びや空間を他者と共有することは、特に私たち人間にとって友情や愛情を育む大切な時間でもある。普段は忙しさにかまけて意識することは少ないかもしれないけれど、日本という社会は食のあり方をあまりにお粗末に扱ってきたのではないかー。(最近でこそ食の安全や「地産地消」が注目し始めているけれど。)

先日就任したばかりの麻生首相が、昨日の国連演説で「景気回復して世界に貢献する」などと豪語していたけれど、人間(国民)の真の幸せとは何かという、本来最も先に問われるべき課題を議論せずに「景気拡大」だけをアホの一つ覚えのように叫び続けるのはもうやめてもらいたい。

もちろん、「ランチタイム0分」なんて馬鹿な宣伝も。

追記:去年の9月26日は、ギリシャのサモス島。天候不順でフェリーが欠便となり予定外で5日滞在したけれど、結果的には庶民的で悪くないところだった。滞在中撮った写真を手違いで全削除してしまって1枚も手元にないことが心残り。

2008/09/16

激動の時代だからこそ

グルジアの南オセチア紛争、福田首相の突然の辞任、金正日の病状悪化説、そして今日飛び込んできた米国大手証券会社破産のニュース。北京オリンピックで浮かれた世論を一気に冷ますニュースが毎週のように飛び込んでくる。世界中が注目する11月の米国大統領選も踏まえ、年末にかけて不穏な風向きだけれども、こんな時こそ自分の軸足をしっかりと構え、情勢を冷静に受け止めるよう心掛けたいもの。

去年の9月15日は、15時間かけてカッパドキアから黒海沿いの街トレブゾンまで深夜バスで移動。絶壁にこびり付くように建てられたスメラ修道院を訪ね、歴史と壁画と建築技術に圧倒された日(旧約聖書に出てくる『ノアの箱舟』の山として知られるアララト山を研究フィールドとする米国出身の考古学者が同じツアーに同行していて、直々壁画の説明を受けることができたのだ)。日帰りツアーで一緒だった人達とはそれぞれ連絡先を交換し、何人かとはその後メールで何度かやり取りしたけれど今は交信が完全に途絶えてしまっている。皆、それぞれの居場所で達者にしてるのかな。


2008/09/12

It's been a Year and Start Anew...

気がつけば、最後に更新してからいつの間にやら2ヶ月以上。あっという間に時が過ぎ去ってしまっていた。帰国して暫く落ち着いたら、写真の整理と合わせて中断していた旅ブログを継続しようなんて呑気に気構えていたけれど、帰国後には帰国後の生活があり、人との付き合いがあり、喜びや楽しみがあって旅を振り返る時間がまったくない(なかった)。特にこの夏は毎週末のように飲み会やパーティーや小旅行が重なって肝臓が悲鳴をあげないか本気で心配になるぐらいだった。今というこの瞬間を充実した時間として楽しめているのは幸せなことなのかもしれないけれど。

なにはともあれ、華の失業生活も7月で終わって8月からはフリーランスとしていくつかの仕事を掛け持ちしながら食っている。具体的には、週2、3日は友人のビジネスを手伝い、あとは前職の業界で付き合いのあった業者や出版社のコンサル業的?なことをしたり。収入は会社員時代には遠く及ばないものの、贅沢しなければ日々不自由なく暮らすには十分だし、自分で好きなように毎日のスケジュールを組めるという柔軟性において、精神的に満足していることは間違いない。(やりたいことリストが20項目近くに及ぶ人間には、この自由性は何を差し置いても最重要である。)

思えば、サラリーマン家業に終止符を打ってからちょうど一年。寸暇も惜しまず今の生活を楽しんでいるとはいうものの、ここ最近は『一年前はどこで何をしてたんだっけ』と振り返ることがままある。そんな時はこのブログに記録していた旅の足跡を確認して写真を眺めては当時の経験や出会った人達を思い出している。

個人的には、旅ブログは同時進行系に勝るものはないと思っている。新鮮味はあるし、旅先での記録は躍動感にも満ちているからだ。でも、一年時間をおいて記憶が熟成してから書くものまたいいものかもしれない・・・ということで、今日からはタイトルも新規一転、丁度1年前に始まった旅と今の自分の置かれた状況を鑑みながら日々の思いを綴っていくことにする。文筆業で食っていけるほど自分に文才があるわけではない。大した人間でもないし、偉そうなことをいえる立場にはないけれど、この流動の時代を生き、あちこち旅してた一個人が日々考えることを一つの形として残すことにまったく意味がないわけれはないだろうという思いを胸に、新たな一歩を踏み出そう。ブログも、人生も。

(去年の9月は、トルコを2週間周遊。トップの写真は、カッパドキアの夕焼けに映えるRose Valley。時間が過ぎてもいつまでも心に残る残映だ。)

2008/07/06

Black Gold (Documentary)

Ever time I pay 330 yen for a tall cup of cappucino or cafe late at Starbucks, have I ever thought about how much money goes to coffee farmers in Africa or South America? No, not really, well sometimes...but not so often until I saw this film yesterday.

The anwer is 3-9 yen...out of 330 yen. The farmers are exploited.

This is a documentary film about coffee and an Ethiopian man who has been trying to rectify the coffee distribution system which put me think and feel that I should stay away from Starbucks or other major commodity until I find good causes or their CSR. Yes, it is all about "fair trade" we all need to be aware...

http://www.blackgoldmovie.com/ (Original website in English)
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/ (Japanese)

2008/07/03

フルマヤ図書館プロジェクト (Fulmaya Library Project)

I am planning to launch a library project in Nepal and going to make some post about it soon on my blog....





2008/06/05

Photo Album Part 2: Landscapes


Photos of "Landscapes RTW" has been available on the same album below....work in progress.

2008/05/29

Photo Album Part 1: People's Portrait on the Road...

重い腰を上げてようやく5000枚以上に及ぶ写真の整理に取り組み始め、良く撮れている写真を選び出して編集、現像しました。第一弾は、“旅で出会った人々”がテーマ。以下のウェブアルバムにもファイルを 掲載したので興味があればご覧ください。なおこのサイトは、写真のキャプションに実名を使っているため、パスワード保護されています。アクセスには、以下のアカウント情報の入力が必要です。

http://web.mac.com/sayaka.sawada/

Username: sayakaphotos
Password: (私の姓名、出身都市をローマ字でワンワードとして入力。出身都市はローマ字で5文字です)

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Finally, I compiled some photos from the trip. The first album is pictures of the people I met on the road. This includes old friends, new friends, and some random strangers.

http://web.mac.com/sayaka.sawada/

This site is password protected. Please put the following username/password for access.

Username: sayakaphotos
Password: (put my family name, given name, and the city I am from - 5 letters - as one word)

2008/05/28

Secret trip to Hong Kong...

Off the top of our heads, J and I decided spontaneously to make a trip to Hong Kong over weekend to make a surprise party for our dear friend L's 40th birthday....so I took an 1.5 hr flight from Taipei to HK...


Shhhh...we gonna knock on the door now....


""SUUURPRISEEEE!!!! Happy Birthday!""
"What? What??"
(Blurry...what a bad photographer :-(


Kisses! Kisses!


Mission completed!


Happy international couple, H and L


Happy international friends, J and me. Four of us had a fabulous dinner (accompanied by a special vintage wine delivered all the way from Hokkaido!!) at a posh restaurant in HK - one of the memorable nights to be cherished!

Taiwan: Photo Report

Finally made it to a country of warmth, hospitality...and excellent food!!!

Downtown, Taipei

Cheering friend's swiss boyfriend, who was running 50 km off road marathon near Taipei


Cheers! After my friend's bf completing 50 km marathon....with fresh green tea...yes, NOT beer. sadly.


The Grand Hotel, Taipei


The Grand Hotel, Taipei...yes, this is really GRAND!!


The National Palace Museum, Taipei - amazing collections!


Shilin night market, Taipei. I am not rich enough to buy "cheap".


While some people meditate....


Others go crazy for karaoke!


Taiwanese "shabu shabu" - yum!

2008/05/16

Taiwan bound....(RTW Appendix)

While I am still far behind with updating my blog, I am heading to Taiwan from tomorrow for about one week to visit someone I became friends with in Stockholm.

Yes, my RTW trip is not quite ended and life is good. :-)

2008/04/26

インド・プネ市でのボランティア体験その1 (Volunteer at Sadhu Vaswani Mission, Pune, India)

ムンバイから南西170kmに位置するプネ市に本拠を構えるSadhu Vaswani Mission (http://www.sadhuvaswani.org)は、インド独立時代、パキスタン領シンド州からインドへ逃れてきた人々の間で精神的リーダーとして広く知られていたSadhu Vaswaniを教祖とする非営利の慈善団体で、現在は愛弟子であるDada J.P. Vaswani氏(2008年にはThe Ghandhi Foundation of USAから受賞)によって率いられている。

「他人の喜びが自分の幸せにつながる」(To be happy, make other people happy)という教義のもと、貧困層へ無償サービスを行う病院の運営、路上生活者や低所得者層の子供が通う学校への食糧配給、女子教育に重点を置いた学校経営など、多岐にわたる社会福祉活動、教育活動を、世界中のシンド人からの寄付、支援金を元に半世紀以上にわたって継続している。日本ではその存在はあまり知られていないが、その活動領域、規模はMission of Charity(マザーテレサによって始められた慈善団体)に引けをとらない。

インドではボランティアを旅の目的のひとつとしていたため、この団体が実施している数々の活動に2月上旬の1週間、参加することにした。事前に連絡をすれば、通常は信者用滞在施設として使用されているアシュラムに無料(しかも三食付!)で滞在することもできる。ただしアシュラム滞在中は、「ベジタリアンになること」「お酒は飲まないこと」「毎日三度行われるKirtanと呼ばれる詠唱の集いに参加すること」など守らなければならない条件があったけれど。 (To be continued...)



1日三度行われるKirtanセッション。早朝6時、9時、夜10時から各30分間(うち瞑想10分間)が行われる。

2008/04/17

まだまだ書くことは沢山あるものの・・・

なかなかブログ更新が進まない。帰国してはや1ヶ月。この間、まずは規則正しい生活リズムを取り戻そうと日々せっせと家事、運動、図書館通いに精を出していたら、平凡な毎日を一日一日丁寧に過ごすことに喜びを見出し、そちらの方に完全に気が向いてしまって筆(?)が進まなくなってしまっていた。今日、ようやく外付けハードディスクを買って6000枚以上の写真をとりあえず落とし込むことができたので、写真で足跡を辿りながらぼちぼち更新していくことにします。                                                                                 

2008/03/30

ヒマラヤでの秘湯体験 (Onsen in the Himalayas)

7ヶ月もの長期にわたる世界各都市を転々とする旅をしていると、

"Don't (Didn't) you miss Japan at all?"(日本が恋しくならない?) 
"Which city did you enjoy most?"(どの都市が一番楽しかった?)

という類の質問をよく、いや必ずといっていいぐらい尋ねられる。もともと、環境適応能力だけには優れている方なのか知らないが、この7ヶ月の間、早く帰国して日本の快適な暮らしに戻りたいと切望するようなことは一度たりともなかった。たとえそれが埃と排気ガス、騒音にまみれたデリーやコルカタにいようとも、底冷えするエジプトの砂漠やヒマラヤ山中の凍える寒さの宿で焚き火や蝋燭の明かりを頼りに一晩を明かすことになろうとも、観光客に強引に写真を撮らせ金を巻き上げようとするエジプトのオッサンにブチ切れそうになろうとも(向こうも、まさかナイーブで大人しいと‘される’日本人(しかも女性)観光客が食って掛かってくるとは思ってなかっただろうから、選んだ相手が悪かったと後悔したに違いない)、旅先での経験は快・不快かかわらず全てを受け入れて、自分が今在る処、今在る状態を楽しむよう心掛けてきた。

もっとも、それらの都市に移住して暮らすとなれば欲求レベルも異なってくるだろうし話は別かもしれない。でも少なくとも旅人でい続ける限り、自分はその土地に属さない外部者であるということ、世の中万事すべて留まることない移ろいゆくものであるという事が毎日感覚的に理解できるようになっていて、嫌なことも時間が経てば思い出の一ページになるということが頭でわかるようになっている。だから、何かが満たされない状況に遭遇したとしても、そのことを嘆くことなく、不快な思いすら楽しむべく『今』という時を充実させようと考えるようになるのだろう。よって、冒頭の『今まで廻った世界中の都市の中で、どこが一番楽しかった?』という質問は、一番答えに窮する。訪れたすべての街は『その時、その場所に存在していた瞬間においてはすべてが楽しく、印象的であった』というのが本当のところなんだから。正直、日本を懐かしんでいるような時間なんてまったくなかった。

ただ、そんな私にも唯一、風呂と温泉だけは恋しかった。さすがに夢にまで出てくることはなかったものの、寒い冬の欧州の街を歩いていてどれほど思い焦がれたことか。一日の最後に冷えた身体と心を温める風呂は癒されるし、寝つきもよくなる。加えて、銭湯や温泉のような公共浴場であれば社交場ともなりうるし、自然まで愛でてしまえる露天風呂ともなるとこれはもう健康的、友愛的、かつエコロジカルで、誰に対して何の躊躇もなく誇れる‘ピースフルなジャパン・カルチャー’のような気がしてならない。もっとも、温泉は簡単に輸出ができるわけではないから海外の方にはどんどん日本にお越しいただいて実体験してもらうしかないけれど、エジプトで訪れたいくつかのオアシスなんかでは一部温泉が大量に出ているところがあって、そんな大きな可能性を秘めた観光資源があるところに日本の‘ロテンブロ・カルチャー’を紹介し、地元に馴染む形で温泉施設でも作れば立派な文化交流、開発援助、平和促進に繋がるのではないかと思ってしまう。なんてったって、人間、素っ裸では戦はできないし、なんかこう、温泉にでもつかって気持ちイー気分でいれば、もう世の中どうなったっていいやという気になるとまではいわんでも、イライラ、カリカリすることなんてないだろうからね。

とまあ、これは私の個人的な好みと勝手な見解であって、風呂・温泉文化が万人に受け入れられる普遍的なものだという裏づけも確信もまったくあったもんじゃあないけれど、日本の冬の風物詩である露天温泉を遠いかの地で懐かしみながら、漠然と文化交流兼開発援助案を考えている時に偶然にもヒマラヤ山中で露天風呂*に入ることができたのだから、私の興奮がいかほどのものだったか、ご想像いただけましょう。宿から徒歩20分ほど谷を下っていかなければならなかったのが玉に瑕だったものの、もうとにかく10ヶ月ぶり、しかも3日間毎日6時間歩き続けた後の露天風呂はまさに極楽そのもの。以下は、極楽気分満喫中の証拠写真でーす。(*この露天風呂が日本の援助によるものなのかどうかは調べていません。)




写真1. ポーターのDさんとトレッキングガイドB君、入浴中







写真2. タコボウズ入浴中 (お見苦しい画像のため、割愛いたしました)








写真3. 2時間の入浴後 『今夜は、ビールが飲まいぞー!』

2008/03/25

The Kite Runner - Khaled Hosseini

旅記録ついでに、旅の道中に出会い(読み)、感動が深く心に刻まれた本もいくつか紹介していきたい。まずは、以前から旧同僚に薦められていた『The Kite Runner』から。

この本は、Khaled Hosseini(カレド・ホセイニ)というカリフォルニア在住のアフガニスタン出身の医師(1980年に米国へ政治亡命)によるデビュー小説。北米では2003年に出版され、300万部を超える大ベストセラータイトルとなってる。去年、マーク・フォスター監督によって映画化*され、今春、日本でも『君のためなら千回でも』というタイトルで全国上映される予定だとか。(ちなみに翻訳本はハヤカワepi文庫から出版。) 上映予定や話の粗筋についてはこちらのサイトが詳しい。 http://eiga.com/official/kimisen/

(オフィシャルサイトはこちら →  http://www.kiterunnermovie.com/
 
いや、泣いた泣いた、泣きました。ここまで強く心に響く本に出会ったのはいつぶりだったか、とにかく最後の方は涙腺が緩みっぱなしだった。(人生最初に大泣きした映画が小学校低学年の頃に見た『南極物語』だったのは覚えているけど。) この作品には友情、信頼、裏切り、罪の意識とあがない(このあたりは漱石の「こころ」にも通じる人間の本質か)、家族の絆、淡い恋、『許す』という真実の愛と勇気等々、小説に必要とされるあらゆるテーマがてんこ盛り。そして、これらの要素が冷戦という時代に振り回されるアフガニスタンを舞台とした二人の少年の数奇な運命を通して、複雑ながらも絶妙に織り交ぜられている。小説の前半では、ロシア侵攻前の平和な時代のアフガニスタンとそこに住む人々の素朴な生活の情景が美しく描き出されているし、日本語訳のタイトルともなった小説最後の一文 “For you, a thousand times.”(「君のためなら千回でも。」)という台詞はどこまでも温かく、希望に満ち溢れていて、読む者の心を掴んで放さない。(この台詞にどういう意味が込められているのか。それは読んでのお楽しみ。) これがデビュー作という作家の文章・表現力は本当に驚くべきものがある。

昨年の映画化とデビュー作に続く書き下ろし第2弾『A thousand of Splendid Suns』の出版時期とが重なってか、必ずと言っていいほどこの本が平積みになっていた。たまたま手持ちの本をすべて読み終えていて、時間潰しのつもりで何気なく買った1冊がここまで感動を与えてくれるとは。

良い本、好きな作家に巡り合えた時というものは、人との出会いと同じぐらい人生を豊かにしてくれるものですね。

*今日(3月26日)、都内に映画を観に行って来たけど、原作と比べると正直がっかり。原作に忠実ではあるものの、主人公の複雑な心の動き、機微に触れながら最後のクライマックスで涙するには端折っている部分が多く、展開が速すぎて2時間という枠に全てを収めるのにかなり無理しているという印象だけが残った。出来た小説の映画化にはよくある話ではあるけれど。

Some Statistics...



★ No. of Days traveled (旅行日数)
213 Days (海外旅行保険が切れる数時間前に何とか帰国)

★ No. of Flight (フライト数)
27 Flights (飛行機は移動手段としてはやはり物足りない。便利さとスピードには敵わないけれど)

★ No. of Countries visited (訪問国)
20 Countries (EU内は入国スタンプがないのがなんとなく残念)

★ No. of Cities visited (訪問都市)
54 Cities (こんなにあったとは予想外)

★ No. of Cities jogged (ジョギングした都市)
18 Cities (途中オスロやアムステルダムでマラソン大会に遭遇、次回は世界マラソンツアーをしろとの暗示か)

★ No. of People met on the road (出会った人の数)
(それはもうたくさんいすぎて数えきれまっせーん!)
"There are no strangers. There are only friends in the making." Dada Vaswani

★ No. of Coutries of Origin of people met on the road (出会った人の出身国)
22 Countries (短期間でここまで様々な国の人と交流する機会なんてほかに何があるだろう)

★ No. of Cities in which special "Sayaka" okonomiyaki was prepared (特製お好み焼きを作った都市) 5 Cities (キャベツと小麦粉と卵があればどこでも簡単にできてしまう普遍性の高いレシピである事が実証された)

  

★ The Higest Altitude against Gravity (最高到達点)
3,210 m (Poon Hill, Nepal)



★ The Lowest Altitude against Gravity (最低到達点)
Below sea level (Holland)

★ The Highest End Accomodation (最高宿泊代)
18,000 yen/night in Norway (価格に見合った部屋とは到底思えなかったものの、選択肢もなく、ビール1杯$20する国においては致し方ない)

★ The Lowest End Accomodation (最低宿泊代)
150 yen/night in Nepal (裸電球と簡易ベッドのみだけど、たまにはシンプルなのもいいもの。骨まで凍みる寒さだけど)



★ The Most Comfortable Accomodation (最も快適だった宿)
Of course, All of My friends' Places!! (もちろん、すべての友人宅です)

★ The Max. Weight Increase (体重増加率最高記録)
+ 10 kg (ひゃー!!!!!!着る服がないぞ、誰か助けてェー)

★ Total Expenditure (出費総額)
N/A but Not so Small (特に節約する目的もなかったため出費記録は途中頓挫)

★ The Total Value of the Journey
Priceless (どっかのTVコマーシャルのような陳腐な表現ではあるけれど)

とまあ、こんなところか。こうして数字に置き換えてみると、我ながらよく疲れもせず病気もなく旅を続けられたものだと感慨深いものがある。 ちなみに4月下旬からは、『世界旅行:番外編』としてストックホルムで知り合った台湾人の友人を訪ねにいく予定。どなたか同行しませんか。

2008/03/24

のろいの儀式 (香港)

~帰国して1週間、これから未更新分の記録や写真を順不同で随時掲載します~

今朝のNHKニュースを見ていたら、8時からの「ワールドリポート」コーナーで、香港での旅記録としてブログに残すつもりでいた『呪いの儀式』のことが偶然にも取り上げられていた。

旧暦の「啓蟄」にあたる日、香港では地元民がダウンタンのとある高架下にわんさかと集まる。祈祷師のおばさんに呪いたい人の名前を言えば、おばさんが呪文を唱えながら名前の書かれた紙を靴でビシバシと叩いてお祓いをしてくれるというもの。NHKのリポートによると中国本土では文化大革命以降廃れてしまったため、今でもこの風習が残るのは香港だけだということらしい。

私が偶然にも香港の元同僚から話を聞いて訪ねたのは「啓蟄の日」翌日。そのため人出も少なく、おばさん達もなんだか暇そうにしていた。まあ、呪われる方もたまったもんじゃないけれど、呪っている人たちの姿を見るのも(下ピンボケ写真)なんだかちょっと背筋がゾクッとしなくもない・・・というわけで、そそくさと退散することにした。

おーこわっ。


2008/03/17

ブジ、キコク。(The End of Journey....well, just for the moment)

 (View of the Annapurna South Peak, 7219 m)

タイチヨウ ヨシ、カゼ ナシ、ゲリ ナシ、トウナン ナシ、ジコ ナシ、ニモツ カルシ。

シヤシン  オオシ、ワスレモノ オオシ、デアヒ オオシ、オモヒデ オオシ、カクコト オオシ、ウマヒモノ オオシ。イワンヤ タイジユウ ヲヤ。

オシナベテ タビ スベテ ヨシ。

タコボウズ

Friends and family,

Warm greetings from Yokohama...I hope this email finds everybody all well and sound.

This is just a quick note to let you know that I came back to Japan safely in one-piece after seven months of round-the-world traveling. No single serious sickness, no upset stomach, no robbing, no theft loss, no accident, but only lots of memories, lots of encounters of new and old
friends, lots of photos are left behind...ah, not to mention 'lots' and 'lots' of f_t around my tummy...alas, this is hideous!!

So what's next? Well, this is something I have to start thinking seriously..but I do have a number of ideas and will take it easy for a while - at least until I get settled back to reality again. (All photos and updating blog will keep me busy meanwhile.)

Anyhow, for those I met on the road: thank you very much for your time, hospitality, lovely company and please do let me know and be my guest when you come to Japan. And for those I left behind in Japan: hope to catch up and share all wonderful stories over glasses of wine and sake! :-)

2008/03/04

Chilling out the last several days in HK and Shanghai...

Warm greetings from HK to all dear friends and family round the globe...many apologies for not having updated the blog for oh-so-long, just do not have time or 'urge' to write anything at this moment but enjoying the present of the last few weeks of the trip with dear friends and cousin in Asia.

But I am not going to put an end on this blog without sharing all wonderful experiences I have got, particularly in India and Nepal, which have been the highlight of my seven-month round-the-world journey. It will just require some time for me to work on it.

Anyhow, hope things are all well with each of you who are kind enough to spare precious time to visit my suspended blog. I am not sure how much time I need to get readjusted to the 'reality' back home but look forward to seeing you soon.

Sayaka in HK

2008/02/14

Greetings from Nepal

***Currently visiting Nepal to get a new Indian VISA and will be moving back to India (Calcutta) on Feb 23rd***

Feeling shamed that I have not been a good blogger for a while...but literally I had been 'Lost in Detoxication' after two weeks of ayurvedic full-body oil massage treatment, as one of my dear friends named it. On top of that, LOTS and LOTS and LOTS of exciting things have been ceaselessly happening since I moved to India..which is just way too much for my 'limited' brain to organize thoughts or feelings at this moment. Need some time to digest...but will do share with you at some stage all of the wonderful experiences and lovely people I met, so that you can see some different parts of the reality through my eyes, though, rather subjective.

For now, all I can say is that I am enjoying my life to the fullest and the world is beautiful. No more, no less. Will be taking off for 7-day trek from today and be thinking all of you from the holy mountains of Himalayas.

2008/02/03

Random quotes from Goa beach



"Reality is an illusion that occurs due to lack of beer." - anonymous

"He who drinks beer sleeps well. He who sleeps well cannot sin. He who does not sin goes to heaven. Amen." - anonymous


Detox, retox, detox, retox....

2008/01/24

インドの結婚事情 (Marriage in Indian Society)

インド・デリー市で3日間お世話になったUさんは、今年25歳。デリー市内の大学でジャーナリズム学を専攻後、地元テレビ局で数年間英語ニュース制作の仕事に携わってきた頭の切れる、社交的で若さに溢れた素敵な女性だ。初めての単独インド旅行を心配した親友が遠い親戚関係ということで紹介してくれた人の一人で、私がデリーを訪れた時は彼女も転職前の充電期間中ということもあり、毎日あちらこちらとデリー市内の観光名所や地元の人たちで賑わう美味しい処、マーケットやBollywood映画などに連れ出してくれたというわけ。

「世界一周旅行なんて、ほんと羨ましい!私は世界一周どころか、インド国外にも出たことがないからパスポートさえ持ってやしないのよ。しかも、親はことある毎に結婚話をしてくるんだから・・・。うっとうしいったらありゃしない!」

ここインドでは結婚は時として仕事以上に重要なこと。しかも結婚は恋愛という一時の感情の流れの延長にあるものではなく、親が子供の幸せを願って占星術での相性や社会ステータスを見定めた上で相手を選ぶ「見合い結婚」が主流なのだ。女性の場合は10代後半から20代前半にかけて、男性の場合も20代前半から半ばにかけて結婚するのが平均だとか。もっとも、高学歴のエリート層や留学経験のある人たちが集まる都市部においては最近は恋愛結婚も増えつつあるし、平均結婚年齢も徐々に高まりつつあるようだけれども、結婚において本人たちの意思・意向以上に親のそれが重要な要素となっているなのはあまり変わりなりらしい。(そういえば、私が以前勤めていた米国系会社でも、本社オフィスのインド人女性が「相手探し」に2ヶ月休暇をとって帰省していたこともあったな。)

こんなインド社会では、新聞が「Matrimonials」という結婚相手探しの特別広告を毎週発行していて、「今年20歳の娘がいます。生年月日、生まれた時間は云々・・興味ある方は何時いつまでにご連絡ください」といった類の情報が何ページにもなって印刷されている(トップ写真参照)。特に女の子の親にとって、娘の婿探しは宗教上重要な義務ともされているため、自分の息子・娘が25歳になっても然るべき相手がいないとなると親は例外なくみなパニクるらしい。

ただ、仕事を続けることを希望するUさんのようなキャリア志向の女性にとって結婚するかしないかは死活問題ともなる。というのも、一旦結婚すれば「早く子供を・・・」とプレッシャーは出てくるし、インドでは託児所や保育園のような子育て支援施設が先進国のように充実していないため、多くの女性にとって仕事続けながら子育てするという選択は遠い夢のまた夢だからだ。Uさんによると、彼女の知っている限りバリバリと仕事をこなしている女性は、独身または既婚・子なしのDINKSがほとんどだという。

「男性の友達はたくさんいるけれども、どうもいまひとつピンとこないし・・・だからといって、今はこれからの仕事のことで頭がいっぱいだからあまり意識して考えたくないのよね。」

「結婚は一生を賭けた大きなコミットメントだし、自分の人生以上に愛せると思える人に巡り会えた時が適齢期だと思えば焦らなくていいんじゃない? 年齢的に焦って然るべきなのはむしろ私の方なんだから(笑)。人生を誰かと共有するというのは素晴らしいことだと思うけど、独り身は独り身なりに楽しめるものよ。結婚したらしたなりの苦労はあるだろうし、要は結婚していようがなかろうが人というのは常に自分の理想の居場所を求め続けて苦しむもの。だったら、相手がいないとジタバタするよりも、相手探しは運命に任せて今という時間を楽しく生きる方がよっぽど幸せだと思うよ・・・34歳・独身なんて、インドでは慰めの言葉も見当たらないぐらい『行き遅れ組』の私が言うんだから間違いない! 」

「仕事を8年間続けて、お金を蓄えてから世界各地の友達を訪ねる旅にでるなんて、ほんと理想の人生だわ。楽しそうに話すさやかをみていたらなんか勇気づけられた。とにかく今は親に振り回されずに頑張る!」

2月から始まるドキュメンタリー制作の新しい仕事に夢と期待を抱く25歳のUさん。『結婚=幸せ』という社会が生み出した固定観念に囚われることなく、今まさに自分の意思で人生を切り開いていこうとしている。自由に生きていくには責任が伴うし、自分で選択した以上は言い訳も文句も言えないから大変ではある-そういう意味では親や社会が決めた枠に抗わずにすんなりと収まらる方がむしろ楽なんだろう-けれども、Uさんには働くインド女性のパイオニアのひとりとして自分の道を歩んでいってほしい。そう、誰かいったか忘れたけれど、「人と過去は変えられないけれども、自分と未来は変えられる」んだもの。 頑張れ、Uさん!


(写真右):デリー市南郊にある世界文化遺産『クトゥブ・ミナール』で出会った元気で笑顔の素敵な女子中学生たち。



(写真中: ケララ州の小さなヒンズー教寺院でであった挙式)

2008/01/10

いよいよインド7週間の旅に突入しま~す!

Finally,,,the most exciting part of my travel is about to begin....yes, I am going to Indiaaa!!! It will be full 7 weeks of spiritual experiences such as yoga, meditation, ayurveda, volunteer works, so I may be disappeared from the civil society and blog might not get updated for a while...

・・・ので暫くブログ更新が途絶えるかもしれません。あらかじめ謝っておこう、ごめんなさい。

エジプト2週間の滞在中は、遺跡観光はさておき(ピラミッドやルクソール、アスワンなどの名立たる古代遺跡の数々を連れ回されて改めてわかった。…ああ、私はやっぱり「過去・歴史」のことよりも「現在」の事の方が興味があるのかもしれない。エジプト遺跡観光には入念な予習が欠かせない…反省)風の音さえしない静まり返った砂漠のド真ん中で満天の星空を眺めながら眠りに就いたり、モーゼが十戒を授かったシナイ山(St. Catherine Mountain)を登ったり、敬虔なクリスチャンのアメリカ人家族やイスラム教信者の同世代女性との出会ったりと、スピリチュアルなことを色々と考えさせられることがあってこれらを上手く纏めてブログに載せたいところなのですが、思索に耽るまとまった時間を取ることもままならぬまま、明日よりインド7週間の旅が始ります。

インドでは、観光はそこそこにしておいて、ヨガやメディテーション、アーユルヴェーダやアシュラムでのボランティアなど体験型滞在にする予定。飛び入り参加ご希望の方は携帯までご連絡を!

ところで、本日はイスラム暦1429年の正月にあたるんだとか。
というわけで、再び、Happy New Year!

Tacobowz@Vienna Airport Hotel

2008/01/05

A Happy New Year of 2008!




Hope you celebrated the new year with friends and family wherever you were...

Thought I would be celebrating this new year alone in a small, crappy hotel room in Cairo....but after all, I ended up joining a local new year party with other tourists from Brazil, Korea, Ireland, India, USA - which was quite fun with lots of tasty local food, drinks (yes, real alcohol...which is hard to find in a "islamic" hotel) and dancing to egyptian music. Camping and sleeping under millions of stars (without tent) in the middle of white dessert and viewing sunrise from the top of St. Catherine Mountain in Sinai were definitely something to wrap up and start up one of the most exciting years in my whole life...Yes, life is still good on my end and hope it is the same for you. :-)

It was wonderful to have seen many of you in 2007. The world is so small and I hope to get to see more of you again in 2008!


新年おめでとうございます

こちらは 年末27日にエジプト入り
晦日の夜は
白い砂漠のど真ん中で
焚き火を囲み
満天の星空を眺めながら
床につきました

今年も何をしでかすのか
自分自身予測がつきません

こんな私ですが
本年もどうぞよろしくお願いします

2008年1月4日 エジプト・ルクソールにて
沢田さやか